総量規制とは|年収の3分の1までしか借りられない理由と例外

カードローン

本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載内容は2026年11月1日時点の公式情報に基づきます。

「カードローンでまとめて借りたい」と考えたとき、必ず引っかかるのが総量規制です。貸金業者から借りられる額の合計は、年収の3分の1までと法律で決まっています。年収300万円なら100万円が上限です。

この記事では、総量規制の仕組み、対象になる借入とならない借入の違い、上限を超えたときの対処までを整理します。

結論:合計で年収の3分の1。1社ごとではない

総量規制は、貸金業法にもとづくルールで、2010年6月18日から実施されています。貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新しく借りることができなくなります。

判定に使うのは、1社ごとの残高ではなく全社の合計です。年収300万円の人がA社から80万円を借りている場合、B社とC社を合わせて20万円までしか借りられません。

年収 借入残高の上限(目安)
200万円 約66万円
300万円 100万円
400万円 約133万円
500万円 約166万円
600万円 200万円
800万円 約266万円

ここでいう「年収」は、源泉徴収票や確定申告書、給与明細で確認できる1年間の収入です。手取り額ではありません。

対象になるのは「貸金業者」からの借入

総量規制がかかるのは、貸金業者からの個人の借入です。消費者金融や、クレジットカード会社のキャッシングが該当します。

クレジットカード会社は、カードのキャッシング機能で金銭を貸す場合、貸金業者として登録しています。そのため、カードのキャッシングも総量規制の対象です。

対象外になる借入

一方、次のものは対象外です。ここを間違えると「借りられるはず」が崩れます。

借入の種類 総量規制 理由
銀行・信用金庫・信用組合のローン 対象外 銀行は貸金業者ではない
住宅ローン 対象外 低金利・長期・定型的な貸付
自動車ローン 対象外 同上
法人名義の借入 対象外 法人には年収の概念がない
クレジットカードのショッピング 対象外 割賦販売法の領域
消費者金融のカードローン 対象 貸金業者
クレジットカードのキャッシング 対象 貸金業者

「銀行カードローンは総量規制の対象外」と言われるのは、このためです。ただし対象外だからいくらでも借りられるわけではなく、銀行は自社の審査基準で限度額を決めます。

注意したいのは、対象外の借入は判定に含まれないという点です。消費者金融で年収の3分の1まで借りていても、銀行の審査が通れば、さらに借りられる可能性があります。ただし、これは「借りやすい」という意味であって「返せる」という意味ではありません。総量規制は返済能力を保証するものではないからです。

年収の3分の1以内でも、必ず借りられるわけではない

ここは誤解されやすい点です。金融庁と日本貸金業協会は、どちらも「年収の3分の1以内であれば必ず借りられるというわけではない」と明記しています。貸金業者は収入や借入状況をもとに審査し、返済能力を判断します。

総量規制は「借りすぎを防ぐ上限」であって、「借りられる保証」ではありません。他社の借入が多い、延滞の履歴がある、勤務状況が安定していないといった理由で、上限内でも断られることはあります。

貸金業者は、どうやって残高を知るのか

各社の借入残高は、指定信用情報機関に集められています。貸金業者はそこを照会して、他社からの借入を含めた合計を把握します。年収については、一定の場合に収入を証明する書類の提出を求められます。

「他社の借入は言わなければ分からない」ということはありません。審査の時点で照会されます。申込書に他社借入を書かなかったとしても、残高の合計は向こう側で把握できます。

個人事業主は「例外貸付け」の対象になり得る

個人事業主への貸付も、原則として総量規制の対象です。ただし、事業実績や事業計画にもとづいて返済が合理的に見込まれる場合、例外的に年収の3分の1を超えて借りられることがあります。これを「総量規制の例外貸付け」と呼びます。

会社員や公務員は、この例外の対象になりません。個人事業主かどうかで扱いが変わる点は、頭に入れておくと判断しやすいです。

上限を超えているとき、すぐ返済を求められるのか

求められません。金融庁は「すでに年収の3分の1を超える残高があっても、超えている部分についてすぐに返済を求められるわけではない」としています。ただし新規の借入はできません。

また、既存の借入の返済を続けていれば、残高が減ったぶんだけ新しく借りられる余地が生まれます。上限に当たったときは、新しい借入を探すより、残高を減らすほうが早いことが多いです。

上限に当たったときの対処

残高を減らす

最も確実な方法です。1社にまとめて返す、繰上返済をするなどで残高を減らせば、その分だけ枠が空きます。

銀行のカードローンを検討する

銀行は貸金業者ではないため、総量規制の枠外です。ただし審査は厳しめで、他社の借入が多いと通りにくくなります。また即日融資には向きません。詳しくはカードローンの即日融資で解説しています。

おまとめローンを検討する

複数の借入を1本にまとめる商品です。総量規制の対象になるものとならないものがあるため、申込前に確認が必要です。

よくある質問

住宅ローンがあると、カードローンは借りられませんか?

住宅ローンは総量規制の対象外なので、判定には含まれません。ただし返済負担は審査で見られます。金融庁のQ&Aでも、住宅ローンがあるために残高が年収の3分の1を超えていても、総量規制の観点では問題にならないと整理されています。

妻や夫の借入は合算されますか?

合算されません。総量規制は個人ごとに判定します。ただし、収入の合算や連帯保証の有無は審査に影響します。

年収が下がった場合はどうなりますか?

新規の借入時に提出する年収で判定されるため、下がれば上限も下がります。すでにある借入の返済をすぐ求められるわけではありませんが、更新や増額の審査では不利になります。

自分の借入残高を把握する方法

総量規制の判定は合計で行われるため、まず自分の残高を知る必要があります。確認する方法は主に3つです。

方法 分かること
各社のアプリ・明細 その会社の残高
信用情報機関の開示 登録されている借入の一覧
家計簿・通帳 返済額の推移(残高は要計算)

複数社から借りている場合、アプリを1つずつ開くより、信用情報の開示請求をしたほうが早く全体像がつかめます。開示には本人確認書類と手数料がかかりますが、自分で請求できる制度です。

上限に近い人が整理する順番

  1. 全社の残高と金利を一覧にする
  2. 金利の高いものから返す(同じ返済額なら、この順番が最も利息を減らす)
  3. 使っていない借入枠は解約する(枠が残っていると、審査では「借りられる余地」として見られることがある)
  4. 新規の借入は、残高が減ってから検討する

2番は「高金利から返す」という原則です。残高が小さいものから返すほうが心理的には楽ですが、利息の総額は高金利から返すほうが小さくなります。

年収が変わったときの扱い

総量規制の判定に使う年収は、申込時に申告し、書類で確認されるものです。転職や退職で年収が下がった場合、新規の借入では低い年収で判定されます。

すでにある借入について、すぐに返済を求められるわけではありません。ただし、増額や新規の申込では、現在の年収が基準になります。「去年は借りられた」は、今年も同じとは限りません。

まとめ

  • 総量規制は、貸金業者からの借入残高の合計を年収の1/3までに制限するルール
  • 判定は全社の合計。1社ごとではない
  • 銀行・住宅ローン・ショッピング利用は対象外
  • 上限内でも審査で断られることはある
  • 上限に当たったら、新規より残高を減らすほうが早い

借入の上限と返済額の関係は返済シミュレーション、借り方の種類は前払い・後払い・分割・借入の違いで整理しています。

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